過呼吸症状の対処に紙袋は使ってはいけない?

日々の施術

先日、過呼吸の症状が疑われる患者様が来院されました。

 

部活の練習後、手足のしびれを訴えたとのことで親御さんと伴ってご来院。

手足のしびれ感は、正座の後のような感覚とのこと。

頭や首への強い衝撃や転倒はないとの本人のお話と

筋肉のこわばりはあるものの、自力で動かすことができ、皮膚の感覚も問題がないことから、脳や神経の重い症状ではないと確認。

血流不足と同じようなしびれ感が現れながら、酸素欠乏の、血色が紫色様になるチアノーゼ症状はないことから

酸素の取り込み過ぎで血液がアルカリ性に偏ったものとみられました。

発作のような症状はなかったため、体を温め落ち着かせ、回復に必要な施術を行い、念の為 行きつけの内科受診をおすすめしました。

 

過呼吸の症状はスポーツの現場などの他、さまざまな原因で見られることがあります。

以前は、紙袋を口に当て、二酸化炭素を多く取り込ませる対応法がよく知られていました。

ですが、紙袋を口に密着させたり、ビニール袋を使い隙間を作らなかったりすると、窒息してしまう可能性があり

このところは推奨されていないようです。

 

日本呼吸器学会のホームページなどを参考にして、現場で対処できるよう改めて知識のアップデートをはかりました。

https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=41

 

自動体外式除細動器(AED)や、心肺蘇生法など、しっかりと学んだつもりでも

機会あるごとに再確認して、万が一の現場でしっかりと実践できるようにしていなければいけないですね。

 

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