先日、久しぶりに十分に患者様のご期待に添えない症例がありました。
起床時に右肩から背部に急な痛みが生じ、呼吸しても痛いとご来院された患者様。
以前経験し
・・・(続きはこちら) 先日、久しぶりに十分に患者様のご期待に添えない症例がありました。
起床時に右肩から背部に急な痛みが生じ、呼吸しても痛いとご来院された患者様。
以前経験したぎっくり腰が背中にあるようだとの訴えがあり、姿勢保持や立ち上がり動作で痛みが強まること、また痛みが生じた動作に骨格・靭帯を侵すほどの負荷はないであろうことから、重力に耐える筋肉に生じた症状を第一に想定して施術を行いました。呼吸時の痛みに関しても背部筋が呼吸による胸郭拡大に負荷を受け痛むものと想定しました。
ただ、姿勢を変える際に強い痛みの訴えがありながら動作自体は比較的スムーズだったことに違和感を感じていました。
筋骨格靭帯の痛みであれば起き上がり動作はもっと阻害される事が多いからです。
施術を終え、幾分か楽になったと仰ったことを受け、施術の方針自体は前向きなものと考えていましたが、翌日朝ご連絡を頂くことに。
施術翌朝より高熱が出て、これは施術によるものか、背部筋痛によるものかを問うとのこと。
施術や筋性症状で高熱が出ることは考えにくく、風邪などの感染症とそれによる痛みの亢進であった可能性が高いことをお伝えして、病院受診をお勧めしました。
受診後改めてご連絡を頂いた診断内容は感染性の胸膜炎でした。
当初のご来院時、呼吸時の痛みがあることを伺っていましたが、お体に熱感がないため感染症の可能性より胸郭動作での疼痛と判断しており、患者様の痛み表現を重視して違和感を除外し、自分の守備範囲に判断を留めてしまいました。
ご来院当初に感染の可能性に思い至ることが出来ていたら、無用のご心配をおかけすることも無かったはずです。これから自らの守備範囲にとらわれ症状を矮小化する事が無いよう、大きく自戒をしています。
今回は勉強させていただきました。
これからも経験を活かし学び、患者様のお役に立てるよう努力してまいります。
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はやかわ接骨院
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